今週のL25(2008/09/04)の恋愛特集のような文章の中で、恋愛に関する著書多数の"心理コーディネーター"(心理の何をコーディネートするのか知らないけど。出会い系とかですかね)のセンセイが「湾曲表現湾曲表現」と何度も繰り返している。
たとえば、そもそも女性は"湾曲表現"になりやすいとか、男は直接的に物事をとらえるけど女は"湾曲表現"を好むとか。

この"湾曲表現"という言葉、「婉曲」のことじゃないのか。
あるいは、婉曲という言葉から現代で派生した新語?
たとえば、婉曲という文字が読めない人がワンキョクワンキョク言い出したところから、意味合いとしてわからないわけではない湾曲表現という言葉が飛び出したとか(婉曲の「婉」はお椀の「椀」に似てるし)。

"心理コーディネーター"のセンセイが出している事例も、女の子が言葉の裏の意味をわかってほしくて"湾曲表現"で伝えた真意が、男にうまく伝わらないという話で、まあ、婉曲の問題かといえば実際婉曲というより、たしかに"湾曲"なのかもしれないけど。
つまり、(婉曲の勘違いではなくわざと使っているのであれば)女の子が本音を別の言葉に隠して伝えること―婉曲よりさらに一歩進んだかもしれない表現形式―を、このセンセイは湾曲表現としているらしい(たぶん)。

たしかに、女性の建前と本音的な表現って、「婉曲ってレベルじゃねえ!」的な部分があるようですが、まあ、そういう男女の駆け引きを仕掛けていただけることがほとんどございませんので。個人的に。残念ながら。その辺の恋のファンタスティックカンバセーションは不可解なまま、無駄に生を貪っておりますが。
でも、婉曲という言葉に収めるのをよしとしない、という感覚は、わからないわけではありません。いや、誰も婉曲な駆け引きすらしてくれませんけど。知ったかぶりしてしまいました。

とはいえ、これは、知らずに湾曲湾曲と言い出したセンセイに対して、
「それ婉曲のことですか?」
「え…え…えんきょくちゃうわ!」
のようなやりとりの末に誕生した言葉かもしれませんが。

ただ、"湾曲表現"という言葉を聞くと、女性の本音と建前というよりも、むしろ、文字通り「湾曲」した感情と表現、つまり、世に言うツンデレに思い至ってしまいます。
好きなんだけど、感情と表現が湾曲してしまう状態。たとえば屈折とか天邪鬼なんて言葉よりも、湾曲と言った方が、なるほど近いかもしれない。
あるいは"歪曲"でもいいや。

まあ、しかし、あんまり"湾曲表現"なんて言っていると、なんとなく馬鹿っぽい。
というかたぶん馬鹿なんだと思う。
ひょっとしたら、既にかなり一般的な言葉なのかもしれませんけど。
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