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誰も興味ない歌舞伎の備忘メモ。

土曜は浅草・中村座で忠臣蔵Cプログラム(大序→二段目→三段目→八段目→九段目)。

こないだAプロ、その前にBプロを見ていたので、結局ド貧乏にも関わらず今月の中村座だけで3回って…。
本当にこれは、このまま歌舞伎だけを楽しみに生きる孤独ジジイになる流れだ。生きてれば。まあ、歌舞伎のチケットを買っていれば、とりあえずそこまでは生きる目標もあるので、チケット買って、そこまで生きて、それが終わる前にまた別のチケット買って、そこまで生きて…という、人生の自転車操業だなあ。どっかで枯れるんだろうけど。いつ枯れるかなあ。
しかし、10月だけで3回とか低収入のくせに行き過ぎと思っていたんだけど、本当に、どの回も行ってよかった。

おかる勘平を中心にした話と討ち入りのB(5/6/7/11段)、物語のはじまりから切腹・開城までを描いたA(1/3/4段)、そして、今回の、加古川本蔵とその家族の物語を軸にしたC(1/2/3/8/9段)。
単に何段目を演るのかだけ見ればバラバラだったり飛んでいるように見えるかもしれないけど、しかし見てみれば、なるほど、と納得。
そして、Cプログラムが真っ先にチケット売り切れた理由もわかった。
九段目だけ歌舞伎座で見たりはしていたけど、頭の中で(筋書きの解説とかで)これこれこういう設定…なんていうのをわかっているつもりで見るのと、二段目からはじまる加古川さんの家の物語としてきちんと通してみるのとでは全然違う。

ちゅーか、本来の筋と思われる討ち入りするのしないのとか、そんなお話(いわゆる忠臣蔵として年末ドラマやら何やらで描かれる内蔵助とかそのへんに重きをおいた話)は、実際この演目では、あまり関係ない。逃げ出した元家臣とその女の家族だとか、よその藩の家老とその妻と娘だとか、そっちの方が主になっているし、それでいてかなり魅力的。なるほど、そういう流れであれば、十段目があまり上演されなくても、あまり問題ない、というか、むしろ十段目が浮いてしまう。
東海道四谷怪談も、背景に忠臣蔵を置きつつ、それとは全く関係のない事をやっているわけだけど、それでいいんだ。世の中そんなもんだし。

まあしかし、歌舞伎っていい男を見に行くものだとつくづく思うし、そのいい男が、役や演目と一体になることで、さらにいい男として引き立てられるものなのだけど、まあ、つまりそういうものなので、いい男はそれだけでヒーローであり正義であるし(もちろん、超美形の悪役もいるわけですけど)、設定上のキモメンブサメンは、それだけでヒーローになることなんてできず、滑稽であったり悪人であったりしてしまう。いや、それならまだましで、その他大勢にすらなりえないことだってある。『かわいいは、正義!』じゃないけど『イケメンは、正義!』は間違いなく存在する道理で。

歌舞伎に限らないか。デウスエクスマキーナ的な物語、ウルトラマンの一部の話とか、もう、秩序であり美であるウルトラマンが、一方的に正義として、混沌であり醜悪な怪獣を、それまでの長きにわたる人間との物語や葛藤なんてなかったかのように、あっというまに消し去ってしまう。
あ、知らない人が間違って読んだら歌舞伎もウルトラマンも嫌いな男の日記に見えるかもしれないけど、むしろ歌舞伎とウルトラマンだけが生き甲斐の男の日記です。念のため。

まあ、もちろん、舞台やテレビの中だけでなく、現実にも結構そういうものなんでしょうけどね。そういう意味で、ぼくのようなキモメンブサメンしかも低身長低収入KYで人格的にも欠落が激しい男は、どうがんばっても、それこそ三段目に出てくる師直の家臣の道化みたいな男だったり、さらにその下の、「ばっさり」で道化になる男たちくらいの役回りだなあ。
ま、べつにいいですけど。
(あ、いや、ちなみに、ばっさりの人たちも設定上はアレなんですが、実際の役者さんはいい男たちです)

ああ、しかし、今頃やっとCプログラムの話に戻るけど、七之助の小浪(加古川さんの娘。念のため)がめちゃくちゃかわいい。
これまでは、「○○(イケメン男役)に抱かれたい」という受けの感情ばかりでしたが、この小浪は、逆のベクトルから性的倒錯をもたらしてくれる危険性が大いにあって、いや、まあ、それがいいんですけど。

ちゅーか、11月の中村座も、(ド貧乏のくせに)既に2公演分チケットおさえていて、そのうち1回分は1枚あまりそうなんだけど、しかし桜席という変な席なので、なかなか誰でもという感じでもなくてどうしようかというところ。とはいえ空席だとものすごく目立ってしまう場所なんだけど。

=====
どうでもいいけど、ダイナマンのOPで「カッ!カッ!」って入っている効果音は、今さらですが歌舞伎の附け打ちですか?
ちゅーか、「爆発!(カッ!カッ!)爆発!(カッ!カッ!)」とか入るし、これ附け打ちですよね。本当に、今さらですが。すごいな。

(調べたら附け打ちじゃなかったけど、もう附け打ちでいいよね)



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