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先週土曜は新橋演舞場で、獨道中五十三驛(ひとりたびごじゅうさんつぎ)。

特撮好きとか、怪獣映画が好きとか、そういうことを少しでも思うんだったら必見の芝居。


・エビラ、ペスターの半分、クレクレタコラといった面々にそっくりの着ぐるみが大暴れ
。他にも猫やら雷様やら着ぐるみ大奮闘。
・猫が操演(釣り)で動く(しかもめちゃくちゃかわいい!)。
・シンケンジャーデザインの元ネタとしか考えられない、「お祭り」の悪玉(顔に文字が入ってる)が登場(参照:http://kaizyugakusei.blog35.fc2.com/blog-entry-231.html)。
・水に落ちる(ある種の仮面ライダーの定番のように)。
・らいじんのけんが大活躍(これはドラクエか)。

特撮的には、まあそんな感じだけど、あと、早変わりやら宙乗りやら、娯楽としてとても楽しい。水のシーンとか、本当に水流れまくりだし。
それから、合間合間に、弥次喜多の奥さん設定の二人が出てきて場を和ますのだけど、これがまた時事ネタ満載で、給付金とか、テレビや本で稼いでる春猿さんは辞退するのかとか、好きな人は大好きな感じ。ぼくも好きさ。

あと、化け猫のシーンで、小娘が猫に操られるんだけど、これがまた、人間の身体能力ってここまでできるんだーというのを見せつけられて、驚くばかり。マッスルミュージカルとか中国の雑技団とか、身体を大活用した舞台はいろいろあるし、歌舞伎もトンボを切ったりするのはいつものことだけど、今回の場合、動きの滑らかさとキレと俊敏さとコミカルさと、そういうものが渾然一体となった一場面に、とにかく感嘆。しかも操られている感もばっちり。

物語は、弥次喜多ミックスだったり、あと、弁天小僧やら日本駄右衛門が出てきたり(しかも弁天小僧は例の有名なセリフまで)、今思い返せば定九郎みたいな登場があったりして、ファッションやキャラも含め全体的にすごくわかりやすいパロディが盛りだくさんなのだけど(たぶんぼくが無教養なだけで気付かないものもたくさんあると思う)、幕間に舞台写真を見ていたら
「こんなの全部パクリよ~」(原文ママ)
と、50代くらいのおばさんが得意気に言っていて、いや、それは、ちょっと待てと。

実際、それくらいの年代のおばさんの一部に存在するボキャブラリーの貧しさというのは昔から感じていたことなのだけど、しかしこの演目はパクリというのとは違うし(というかどこでそんな下劣な言葉を覚えたのか)、それを言ったら、世の中の歌舞伎なんて、そのおばさんの言語レベルで言うところの「パクリ」だらけだし。そしてそれがすごくいい部分なんだけど。

ある程度歌舞伎をいろいろ見た上でパクリだと断じている(でなきゃわからないし)のだろうけど、そういう品性下劣なおばさんがのさばっている限り、この国の文化レベルはいつまでもお粗末なままなんじゃないだろうか。べつに歌舞伎に限らず。

本当のパクリをオマージュとかインスパイアとかでごまかす精神も受け入れられないけど、パロディ、パスティッシュそういったものをひっくるめてパクリと言うのは、聞いていて受け入れがたい。

==========

先週日曜には、国立劇場で新皿屋舗月雨(しんさらやしき つきのあまがさ)。

有名な番町更屋敷をベースにした殺しの幕と,有名な魚屋宗五郎(酒飲んでアレするやつ)の幕。

いやあ、もう、松緑がかっこいいからそれでいいじゃないか、という感じ。

劇場がかなり広いこともあるけど、席がガラガラ(特に二階)で、それがなんか残念。いい芝居なのに。国立劇場ももっとうまく宣伝すればいいのになー。ぼく自身しばらくやっていることすら気付かなかったんだけど、それでも直前で席取れたし。

ちなみにその後ぶらぶらと三井寺展に行ったのだけど、またこれが、前にもどこかで書いたけど、仏像見ながらクチャクチャとガム噛んでるおばさんがいたりして、頭おかしいんじゃないかと。

それはさておき、仏画とか見てるとビックリマン世界っぽすぎてとにかく見入ってしまう。
曼荼羅もそうなんだけど、曼荼羅に登場する仏を記録した巻物とか、瞑想しながら妄想するイメージの図とか、ビックリマンすぎる。
仏像ブームの今日この頃、それが自然と受け入れられる背景には、ビックリマン世代という価値観が多少なりともあるんじゃないかなー、と思うんだけど、どうでしょうか。ないでしょうか。

仏像に関して言えば、ウルトラマンも、もちろんそうだけど。
孤高の第一期ウルトラ。立体曼荼羅としてのウルトラファミリー。
そういえば、最近の派手なウルトラマンだって、時にチャラチャラした仏ファッションを鑑みるに、ありえないものではないわけで。色も装飾も角も。そういえばフォームチェンジも観音の基本、みたいな。
本地垂迹、神仏習合、バラモンやらゾロアスターの神々が仏に取り込まれたことを思い起こさせるかのように、昭和ウルトラと平成ウルトラ夢の競演とか。

仏像に大切なことは、全部ウルトラマンとビックリマンに教わった、そんな気分。
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