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こないだ、上野の森美術館のチベット展(http://www.seichi-tibet.jp/)に行ってきた(チベット展はもう終了しました)。

内容はひとまず置いておくとして、終わった後のショップがひどい。
だいたい美術館の特別展というのは、一通り見終わった後のスペースや常設のミュージアムショップで、図録やポストカードはもちろん、クリアファイルやマグネットやストラップや(…こうして考えてみるとろくなものを売っていないことも多いけど)、ついつい流れで買いたくなるものを売っていることは言うまでもないと思うんですが。

あるいはちょっと小じゃれた展覧会だと、オシャレなブランドやショップとコラボしたバッグやら何やらを売っていることもあるし、海洋堂とコラボしたフィギュアを売り出して、ヤフオク乞食(プレミアを見越して必要以上にフィギュアやら何やらを買い漁って品薄状況を作り出しつつヤフオクで高値をつけてぼろ儲けしようというクソみたいなやつら。需要と供給云々とかもっともらしいことを言うものもいるけど、お前らが変な買い方しなければ何も問題ないんだよ、という。ちなみにヤフオク乞食たちの確定申告やGDPに対する影響がどうなっているかは不明)が殺到するものもある。

ところが、このチベット展のショップが、とてもひどい。
ひどいというか、今のチベットの状況をそのまま表現しているのかもしれない。

不思議と暗く陰湿な狭い空間にごちゃごちゃと物が置かれたそのショップは、店員がチャイニーズだらけ。あ、いや、漢民族だらけ。
売っているものも、チープな中国のお土産が勢揃い。中国の武器18本セットのチープなおもちゃとか売られても、チベット仏教との関連がわからない(理屈をこねればわからないこともないけど)。もっともらしくチベット面して売っている仏教グッズも、もちろん漢民族が熱烈販売中!
ポストカードも、最近の美術館で見かけるちょっと上質な紙と印刷で裏に企画展のロゴが入ったような、ずっと取っておきたくなるものとは一線を画し、一昔前のツルツル写真印刷と、裏には旧世紀を感じさせるフォント(配置に統一感なし)があるのみという、手抜き感(いや、チャイナ感)がいっぱい。
しかも人気のセックス仏をはじめ何種類かのポストカードは完売している中で、十何枚かのポストカードセット売りでは(元は全種類だったようだけど)、売れ残り全種+「おたのしみ」(中国人店員の表現ママ。つまりダブりでしょう)が入っているという、すごい商魂。

そしておそらく漢民族の商売人だらけの雑然としたこの姿が、今のチベットの状況の縮図であり、チベット展では決して語られなかった現実のひとつ。


ちなみに、チベット展の公式ブログ(http://www.seichi-tibet.jp/news/2009/10/)を見てみると、今回のショップに関して

聖地チベット展東京会場では、グッズコーナーにもチカラを入れたい!
沢山のオリジナルグッズや関連グッズを皆さまに紹介したい!
と張り切ってグッズを選んでいったところ、
グッズの在庫だけで倉庫がいっぱいになってしまい、、、
肝心な図録の置き場が無くなってしまったのです・・・・!!! 大変 (;ー_ー)

どーしよーどーしよー ヽ(□ ̄ヽ))...((ノ ̄□)ノ  と困っていたら


…とかなんとか能天気なことが書かれている。

「チカラを入れ」て「張り切って」選んだグッズだそうだけど、それがあの、チャイニーズデストロイなラインナップだったというのか。

日本の田舎になぜかある中国の物産館的な何かに行けば売っているような、チープな中国土産とさほど変わらないようなもの(三国志のトランプやどうでもいい人形等)が力を入れたグッズだとは!がっかりだ!


あえて、無理矢理、好意的に解釈すれば、美術館(と中国政府)の方針でチベットの状況や中国の姿勢についてまったく触れることが出来ないもどかしさを感じた学芸員が、しかし恥を忍び後ろ指さされることを覚悟で、このような形のショップを設置することにより、はっきり言葉にしない形ながら、チベットの現状を伝えたかったのかもしれない。

もしそうであれば、その言葉にならないメッセージは強力に伝わってきた。

あるいはそうでなくても、はからずもチベットの現状を想起させたこのショップは、偶然のように見えて昨今のチャイニーズを考えれば必然なのかもしれないほど、あまりに自然に、チベットをアレしてナニした漢民族の姿を再生産していた。

ぼく自身はもともとチベット派なので(ほんの数年前からですが)、前々から今回の展示が中国政府寄りすぎるという話も聞いていたし、抗議活動に参加こそしないけど、心の中ではずっと抗議中だったんですが。そんな偏見を持っていたせいなのか、それとも誰にでもそう見えたのかはわからないけれど、そのショップに、たとえば前述のようなチベット仏教とは何の関係もない中国の武器のチープな玩具が並んでいるというのは、武力制圧を想起させる偶然にしては出来すぎたメッセージで、美術館の外で抗議している人たちよりも強力に「フリーチベット」の声にさえ思えてしまう。

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セックス仏に関してもいろいろとありますが、それはまた別の機会に。

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