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・雑感その1
昔、ブロガーにブログで商品の紹介を書かせて濡れ手に粟の大もうけをしている(らしい)会社と、その策略に乗せられつつ、とはいえ大してネタのない人生を商品紹介というネタと目先の欲に目がくらんだブロガーと、そんな金金金の世の中で金を出しつつベンチャーにだまされるけどネットのこととか考えないからまあどうでもいいスポンサーによる、酷い商売のことを書いたことがあるんですが(http://kaizyugakusei.blog35.fc2.com/blog-entry-74.html)、最近、そのブロガービジネス("インフルエンサー・マーケティング"というようです)の会社が、あの、ガイドとかいう素性の知れない人をたくさん集めて読む気にもなれない記事を垂れ流しているオールアバウトと手を組んで商売をはじめようとしているようです。
 
オールアバウトとブルーカレント、インフルエンサー・マーケティング事業を共同展開

まあ、ノウハウを生かしどうのこうのとか言っていますが(具体的なアレがないとそういう言葉が出ることもありますね)、既存の、"中立な"ガイドが企業に金をもらって書いている(あるいは下請けのライターに書かせている)記事を、そもそもそんなの誰も読まない、ネットでも言及されないものだったところに、"インフルエンサー"(目先の欲や功名心に目がくらんだブログの人たち)に甘い汁吸わせて言及させて、あたかもそれを支持する世論があるようにスポンサーやカスタマーと呼ばれる一部の無知な人々を錯覚させたり、グーグルでのランクを上げたり(力技のSEOだ)して広告収入のアレを上げちゃおう、みたいなアレだと思います。たぶん。

以前のエントリで
ちなみに、ネットの商売に関してぼくがこれはちょっとどうかと思う、と書いたものは後々大成功することがよくあるので(ブログとか)、どんなに気持ち悪くても、この"ブロガー"の心理を巧妙に利用した商売は今後さらに成功するのかもしれません。悔しいことに。
と述べたぼくですが、案の定、この、インチキくさい"ビジネスモデル"は、うまくやりやがっているようですよ。


かつて、ネットなんてあんまり普及していなかった頃や、そもそも存在しなかった頃は、新聞や雑誌のようなメディアがぼくらのほぼ唯一の情報源で、たとえばものを買うにしても、そういった情報に頼ること"まっとうな"消費者の一つの在り様だった気がします。
もちろん今は、kakaku.comとかそのへんの人のブログのような、ネットの普及に信頼をおいた、CGMだとかそういうアレが、さらにまっとうな消費者の姿であるように言われることもあるような気がしたりしなかったりします(AIDMAがどうとかAISASがどうとか。言葉のことなんてどうでもいいけど)。

だけど、そこに"インフルエンサー・マーケティング"とかいう世論の捏造が入ってくるということは、すでにカスタマージェネレーションなんちゃらとかいうものはこれっぽっちも信用してはいけない、悲しいマラソンに成り下がってしまったことでもあるように思います。まあ、こんなの誰でも感じることでしょうが。

もちろんそんな胡散臭い世論というのは既に巷間に溢れていて、たとえばオールアバウトでもその胡散臭い笑顔と薄っぺらな語彙を誇示してくれている来栖Kさんの書いた本に対するレビュー(http://www.amazon.co.jp/gp/product/4480877606/)を見ると、一般的には星一つの評価が溢れる中で、なぜかベタ褒め星五つのレビューを他の本にはろくにコメントもつけていない人が何人も執拗につけていたりする不思議で露骨な現象、なんていうものもあったりするわけですが(というかここに便乗して言いたかっただけですが、なかなか面白いレビュー欄です)、もっと力技で、ネットは市民のなんちゃらかんちゃらがどうたらという理念をあざ笑い踏みつけるように、ぼくの大嫌いなブロガーのアレを実践する肝っ玉の太いネットベンチャーの連中が、ぼくは大嫌いです。

このサイトって、嫌いなものでも褒めるようにしてけなしたり、好きなものでも難点を挙げたりするので、正直他人様が読んでもぼくがどういうスタンスなのかわからないことも多々あるかもしれませんが(スピリチュアルとか離婚ブログとかメトセクとか全部好きじゃないです。念のため)、この、"インフルエンサー・マーケティング"とかいうかっこいい(?)カタカナに彩られた、ネットの希望をあっさり消し去るようなクソベンチャーのニッチなビジネスが、ぼくは大嫌いなわけですよ。

でも、上でも再掲したように、ぼくが嫌悪感を感じたネットの商売はうまくいくことがよくあり、これも台頭しつつ在るようなので、とても残念でならない、歯痒さばかりが心に満ちる今日この頃です。


・雑感その2
この勢いなら言える。
==メモ===
来栖けい(王様)がやばい(悪い意味で)。
=====
↑念のため注釈しておくと、若手グルメ評論家みたいな人で、まあ、全体的にグルメジャーナリストとかグルメ評論家とか言っている人のいうことは信用できないどころか虫酸が走ることが多いのだけど、その愉快な面々の一人で、自分のことを王様とか言っているそうです。
王様は最近はよくメディアにも登場されるようで、決して見た目が綺麗とはいえないそのお姿を晒していらっしゃいます。
まあ、あまり褒めている人を知らないのだけど、どうやらどこかぼくの知らない世界では大ファンがたくさんいることになっているそうです。
あとはてきとーに調べてください。


で、まあ、"王様"の最初の本が出る前の過剰な宣伝("インフルエンサーマーケティング"的な)の段階でお腹いっぱいで(ぼくはあんまりおいしくないものはたくさん食べられないので)、本も読む気はなかったし、今後ぼくの人生で目にすることはないだろうと思っていたんですが、その"王様"が、ちょっと前にテレビ(王様のブランチか何か)で、どこかの店のベタボメポエムを朗読していたんですよ。

なんちゅーか、ありゃひどい。言葉が国宝級に薄っぺらい。日本の伝統建築で言えば金閣に貼られた一枚一枚の金箔のように薄い。個人飯ブログなら、まあ、ありがちなことだけど、商業ベースに乗っている文章で、あそこまで薄っぺらい日本語はなかなか見かけませんよ。

ちょっと検索してみれば書いているものがちょこちょこ出てくると思うのだけど(上で書いたオールアバウトとか)、読めば読むほど(というほどには読んでないけど)薄さがにじみ出るようです。

で、ブランチを見た印象なんですが、まあ、そもそも褒めればいいってもんじゃないことは今更言うことでもなくて。その褒め方がワンパターン。なんというか、数少ないボキャブラリーを無理矢理つめこんだようで、たぶん王様は語彙の薄さゆえに一言では褒める力が弱い事ををご自分でなんとなくわかってらっしゃるのか、「○○かつ△△」のように二層構造で来ることが多いような印象を持ちました。その繰り返し。そして体言止め。このパターンがくどい。敢えて言えば耽美的、だけど全然美じゃない。自分は伝説の勇者だと勘違いしている田舎の中学生レベルの耽美。そしてもちろんそんな薄い言葉をいくら重ねたところで深みも重みも出ることはない。小さなジャブを積み重ねることで魅力や影響力を持つ言葉の積み重ねというのは、たしかに世の中に存在していたりもするけど、もちろん、王様の場合は、そんなことは、ない。

まあ、言い方を変えると、
薄く薄く重ねられたありきたりな褒め言葉が、まるでコンビニで売られるミルフィーユのように幾重にも重なり合い、過剰なほどにふんわりと軽い多層構造を築き上げている。
その言葉の重なりは、濃厚かつ軽薄で、薄っぺらなその語彙を体現するようなテクスト。一言読めば誰にでもその浅薄さ・無学さがわかるような、文脈のつながらなさ。
そのテクストは、それほど長くもないのに、一言では言い表せぬほどに退屈で冗長である。
みたいな感じ。

まあ、なんちゅーか、ぼくが書くものもそんな感じなので、ぼく自身あんまり褒め言葉は書きませんが。(ひょっとしたらこの世代は、褒めることが苦手なのかもしれない…)

と思っていたけど、今オールアバウト(よく素性のわからない人たちが、宣伝だか何だかわからないことを書くサイト)を見てみたら、また全然違うテイストで書いているんですね。

二本くらい記事を見てちょこっと抜き出しただけでも、

衝撃的なおいしさ!
なんとも素晴らしいですね。
ボクは一番好きかもしれません。
素晴らしすぎる一品です。
また最高に美味!
信じられないほどの旨み強さ
これにはアッパレです!
まさに感無量ですね。

なんて感じで、よく言えばストレートに、あるいは、言葉の力をそもそも信じられないような、とりあえず最上級のもてはやしを置いときゃいいとでもいうような安易な最上級褒めの数々。

その中で得意気に

「絶品」という言葉はあまり使いたくはありませんが、これはそう言わざるを得ない……。絶品です!

とかおっしゃってるけど、まあ、似たようなことはたくさん言ってらっしゃる気がします。
その真下では

これは冗談抜きで、「人生最高のアイスクリーム」といっていいかもしれませんね!
ここまで素晴らしいと思ったのははじめてです。


とかおっしゃっていたりして。君の人生は何回あるのかと。

あるいは王様の中では、絶品という表現はそれ以外の最高とか一番とか感無量とか人生最高なんて言葉とは一線を画すんでしょうか。小学生の頃からちゃんと国語の勉強をしたことがないぼくなので、絶という重みが最高と比べてどれほどのものなのかよくわかりません。


そういえば、最近、聖闘士星矢を読み返したのだけど、なんかあれもまたすごいんですよね。その時点で最上級と思えるような必殺技の応酬であっさり戦いが終わっちゃう。
見開きでとりあえず拳を上に向けたら後ろで星が爆発しまくっているような表現で描かれたよくわからんけどなんかすごいらしい"絶技"が出て吹っ飛ばされたと思ったら、またよくわからんけど同じような"絶技"を返して、そしたらまたものすごい絶技が出て、はい終了、みたいな。かけひきも何もない、力技で首尾一貫。
そしてもちろん、次の戦いでは、同じような見開きのビジュアルで、どこがどう違うかわからんけど、もっと強い技の繰り返しになったりする。

よくあんなの読んでたなあ、と今頃になって思いますが、王様のオールアバウトの記事を読んでいると、そういう聖闘士的な、よくわからない"絶技"の応酬を、最上級の表現の繰り返しの中に見いだすことが出来る気がして、そんなものが"受け入れられている"ことになっている現代日本の"グルメ"事情に反吐が出そうになります。

しかしそう何度も何度も最上級の褒め言葉ばかり繰り出して、この先まだ長いであろう人生をどう過ごしていこうというのでしょうか、この王様は。

ジャンプ的な"強さのインフレーション"なんてことが言われて久しいですが、やはり来栖先生の場合もグルメのインフレーション・褒めのインフレーションを極めて行くんでしょうか。そうなると、来年あたりは宇宙レベルくらいいっちゃうかな。宇宙やばいとか。宇宙うまいとか。いいね、宇宙うまい。

まあ、ギガ(あるいはギザ)からテラのような接頭語の強化(例:王様ギザキモス→王様テラキモス)で言語の恐竜的進化(のような退化のような)を遂げるぼくらネット世代にとっては、そんな"グルメ"批評家(批評でも評論でもジャーナリズムでもないけど)がいてもいいのかもしれません。

====
ちなみに、王様の褒め文章に関してぼくは

ほめのインフレーション
ジャンプ的展開?
文末


とメモを残していたんですが(先々週くらいの話)、王様の文末に関しても、ぼくは何か思うところがあったようです。が、どうしても思い出せないし今更王様の書いたものを読んでも気分が悪くなるだけなので、もうあれです。終わります。
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