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このサイトで、今年の7月に、テレビ東京のワールドビジネスサテライトで取り上げられていた"ブロガー"を使ったクチコミ商法について
なんとなくいい商売を思いついた、けど絶対おれはやりたくない。(仮)
http://kaizyugakusei.blog35.fc2.com/blog-entry-74.html

というエントリで、ちょっとそういうのは好きじゃないという話を書いたのですが、そこで自ら、
ちなみに、ネットの商売に関してぼくがこれはちょっとどうかと思う、と書いたものは後々大成功することがよくあるので(ブログとか)、どんなに気持ち悪くても、この"ブロガー"の心理を巧妙に利用した商売は今後さらに成功するのかもしれません。悔しいことに。
と書いた通り、ブロガークチコミ商法は、それを扱う企業も増え、ますますのさばっているようです。

そして、ちょっと遅いんじゃないの?ってくらいなのですが、先日NHKの9時のニュースでも紹介され、そして、そこで紹介された"カリスマブロガー"が叩かれたりもしていたようです。ちなみにぼくは、ニュースが終わった頃に番組表を見てこれが取り上げられたことに気付き歯噛みしたのですが、今回の騒動のおかげか、みんな大好きyoutubeに一部動画がアップされていて見ることができました。

NHKに取り上げられた 女子大生のブログ炎上
http://www.j-cast.com/2006/11/07003721.html


↓番組の一部はここで見られます(いつまでアップされているかはわかりませんが)
http://www.youtube.com/watch?v=FAhJhdWFBow

まあ、このクチコミマーケティングがどんなに嫌いなのか、あるいは、なんでそんな変なのがのさばるのかを、"ブロガー"の自己顕示欲も含めて考えた事は、前述のエントリに書いているのですが、あらためてちょっと見直してみます。
=====

ニュースの内容自体は大したものでもなく、上のニュースサイトからそのまま引用すると
個人のブログに商品や映画の感想を書いてもらいPRする「口コミマーケティング」。その現状が2006年11月3日のNHK「ニュースウォッチ9」で放送されたところ、「企業から金貰って提灯記事を書いてるブロガー」と決め付けられ、ニュースに登場した女子大生のブログが大炎上した。PRを仕掛けた企業のホームページには「誤解を解きたい」とするコメントが載るなど大騒動になっている。
という話のようです(この記事のおかしさについては後で書きます)。

まあ、変な女子大生が、クチコミマーケティング斡旋企業からお金やモノをもらって、あたかも自分の意思で選んだ商品であるかのように宣伝していたのが、ニュースで全部ばれちゃってたーいへん、ということですね。


で、今回のNHKの件で出てきたクチコミ斡旋会社のサイトを見ると、いきなり以下のような言い訳が載っていたりします。
1. 弊社がブロガーに企業の商品について書いてもらう際には「提供された。」という一文を必ず冒頭に入れています。

2. 弊社がブロガーに企業の商品について書くことを依頼する際は、本人の感想をそのまま記載するよう伝えており、一切の脚色はありません。

3. 弊社のブロガーが掲載を依頼した商品の記事を書くことを拒んだ際には、それを尊重し、その旨を企業側に伝え、掲載することはありません。
http://www.k-park.com/index.php?ID=76

「1」については、NHKにも登場した人のブログを見る限り、「提供された」なんて書いていないのだけど、一体どうなっているのやら。件の炎上した(ことになっている)女子大生ブロガーのブログも、テレビでしっかり金もらって書いていることが明らかになっている映画やレストランのエントリ(これ)を見ても、11月8日現在、どこにも「提供された」なんて書いていないわけですが。
こういうの、普通はなんて言うんだっけ。嘘?出鱈目?騙し?騙り?虚偽?出任せ?ごまかし?

まあ、世の中そんなものです。


そして「2」
褒めることを強要していない、ということを強調したいようですが、実は、褒めまくる必要なんてどこにもありません。実際、思ったままに書けばいい。まあ、今の"ブロガー"の状況を見ると、放っておいても十中八九褒めてくれると思いますが、それは別問題。

ネットのニュース(J-CAST)に上がっていた今回のブログ炎上(というほどのものでもないようだけど)の記事では、悪い事を書かれるかもしれないけど結果的には良いことを書かれてよかった、という企業の声から、
口コミ導入は、一種の「賭け」だったわけだ。
などと結んでいるわけですが、これを書いた人は本当にそんなたわけたことを思ったのでしょうか。(正直言って、その記事を書いた人はクチコミマーケの手先で、敢えてミスリードを招こうとしているのではないかとすら思いますが。[※1])

もしこのビジネスを知った人の中に、件の記事と同様の感慨を持つ人が多いのであれば、上の「2」は、それなりの効果を持つ逃げ口上かもしれません。

だけど、ブロガービジネスの根本というのは、「いい評判をたくさん流す事」などではなく(ここ勘違いしやすい)、「特定の商品・サービスについての世論」を生み出す事にあるように思います。

漢字四文字で言うとすれば、世論捏造

良いことを書かれるかどうかわからないからこれは賭けだ、結局商品力で勝負なんだ、みたいに書いちゃうと、ああ、それは大変だねえ、仕方ないねえ、CMみたいなもんだよね、じゃあがんばってよ、と丸く収まるかもしれないところですが、実はそんなことではない。

大切なのは、本来そこにはないはずの「言及数」が増える、増えまくる、ということ。確実に。

ウェブが、商品の購入や来店についてのきっかけになったり、検討するための大きな要因になっている今、大事なのは、ちゃんと言及されているか、ということ。

個人的経験から言ってもそうなのだけど、素人がよく言おうが悪く言おうが、実はどうでもいい。昔のエントリにも書いたことだけど、道を歩いていて気になったレストランについてとりあえずウェブを検索してみたときに、そこにいいことが書いてあっても悪口があっても、まあ、内容や度合いにもよるけど、ある程度は悪い事でも気にしない。というか、他人の感想なんてどうでもいいし(むしろ読むとキモいし)。

ただ、その店に入ろうかどうか迷ってしまうのは、そこについての言及が、あまりにも少ない時。

べつにこれは個人的なだけの話ではなく、また、ネットの世界に限ったことでもなく。
たとえば"行列のできる店"には人がさらに集まったり、ちらっと見て客が誰一人入っていない店に入る事はためらわれたりするのと大して変わらない、ですよね。
あるいはコンビニの設計だってそういうことを意識していたと思うし、ずっと昔、ウォークマン発売時の行列にソニー社員が云々というのだってまことしやかに語られてきた。ウェブが出てきていきなり変わった事でもない、ごく当たり前のこと。
(でも、昔からあった、噂話を通したマーケティングのアレ、なんていうのとはまたちょっと様変わりはしています。自分でこういうこと書いておいてなんだけど、同位相で考えるのは、本当はまた少し違う。)

昔から、誰も良い事ばかりを伝えようとはしていない。ただ、そこに集う意思の多さ、影響の強さ、それだけで人は集まりもするし、離れることもある。

だから、そもそもクチコミ世論捏造において、「本人の感想をそのまま記載するよう伝えており、一切の脚色はありません。」というのは、べつにあたりまえのことで、そして、むしろ、そのこと自体がぼくは大嫌いなのです。

あと、検索した時にも言及数の多さがものを言うのは今更語ることでもないのでひとまず今日はいいです。


ついでに、上で引用した中の「3」ですが、まあ、余程の事が無ければ(とても毛嫌いしている[ぼくにとっての江原一派のような]とか、パパの会社の商売敵とかなら別だけど)、ブロガーさんが「掲載を拒否する」なんてことはほとんどないでしょう。

そもそもブロガーの自己顕示欲、"情報発信者"という自意識が、この悪徳クチコミ商法の一端を担っている事は既に述べたので、この点については過去のエントリををご覧いただければ幸いです。

まあ、お金なんて一円も出なくても、商品を渡してちょっとおだてて、書いてよって言うだけでいくらでも書いてくれる"ブロガー"はいるだろう、という話です。仮に書かなくてもどうせ別の人が書くし。

アフィリエイトだらけのブログで金銭欲にまみれたブロガーと、ランキングや"情報発信"への自意識が過剰な自己顕示欲名誉欲にまみれたブロガーと、まあ、そのミックスと。いくつかにブロガーの欲望は分類できるとは思うんですが、かなりの"ブロガーさん"が、なんでも喜んで書きますよ、きっと。

それを、「書きたくないのは書きませんよ」だなんて。
いかにも信念を持って選択した商品のみを語っているように自分たちで言っているわけですが。果たして真実はどうなのか。

もてない男が、「俺は彼女とかつくらない主義だから」とうそぶくのを聞いたときと同じくらい、寒い気持ちになります。


で、まあ、上で引用した3つのお約束条項なんですが、
誤解を招く内容が一部ありました。そちらを踏まえ、今後誤解がありませんように、以下に弊社のブロガーに対するポリシーを記載致します。
なんて言っているわけですが、それは違うだろうと。

まず、NHKの報道は、ほとんど誤解の余地はない。
前後のアナウンサーのコメントは見てないのでどういうポリシーを持っていたのかはわからないのですが、少なくとも取材部分に関して言えば、今のウェブとかネットとかCGMとかユーザーの倫理観が直面しつつある問題を、NHKのくせにはっきり示していました。もっとセンセーショナルに伝えることもできただろうけど、それは抑えて、しかしはっきりと。

むしろ、会社とか女子大生ブロガーが「あたいたちの商売をただで宣伝してくれてラッキー」とでも思ったんでしょ。なんだよ誤解を招く内容って。誤解してたのはお前らだろうが。

そして、ここで出てきた3つのお約束条項が、逆に、ミスリードを招き得る、自分たちクチコミ捏造カンパニーに都合良く誤解させるための内容という。

本当に、世の中にはこんなにも誠実さにかける"ビジネスモデル"があるんだなあ、と、あらためて驚いている今日この頃です。

[※1]
件の記事の冒頭をもう一度見てみると、
個人のブログに商品や映画の感想を書いてもらいPRする「口コミマーケティング」。その現状が2006年11月3日のNHK「ニュースウォッチ9」で放送されたところ、「企業から金貰って提灯記事を書いてるブロガー」と決め付けられ、ニュースに登場した女子大生のブログが大炎上した。PRを仕掛けた企業のホームページには「誤解を解きたい」とするコメントが載るなど大騒動になっている。

なんて言っているわけですが、そもそも"「企業から金貰って提灯記事を書いてるブロガー」と決め付けられ"という文自体、この記事を書いた人がどういう立場なのかをアレしています。
決めつけられたんじゃなくて、事実そうなんだろうが。
アンチNHKもいいけど、もう少し言い様はあるんじゃないかしら。

そして「口コミ導入は、一種の「賭け」だったわけだ。」という結び。
本気でそう思っているバカだったら、もうニュースなんて書いちゃいけない。だけど、もし意志を持って、本当の問題点を見えなくしようとしているのなら、ますますニュースなんて書いちゃいけない。

====
そうそう、そういえば、7月のエントリでぼくは、飯でこれ(クチコミ世論捏造ビジネス)やったら売れるんじゃね?とか書いていたのですが、件のNHKニュースを見たところ、実際に飯のクチコミ世論捏造もはじまっているようでした。そこの店主も、一番クチコミが利くとか(テレビ向けリップサービスはあるとしても)言っていました。

本当に、寒い時代がやってきそうです。

あと、そのエントリを書いた7月からずっと、ぼくはクチコミマーケとか大嫌いと言っているんですが、今回のNHKのおかげでより広く、これきもいよね、ということに気付いた人がいるのなら(たぶん)、まあ、よかった…のかな。そうでもない気がする。

なんちゅーか、ニュースの記事でも出てたんだけど、「ネズミ講」みたいとか言って人がいるそうなんですが、それは違うだろうと。まあ、ネズミ講とネズミ算を勘違いしてるのかな。

まあ、言葉の無知はぼくも人のことを言えないのでどうでもいいんだけど、それ以前に、根本的にこの問題を甘く見ているんじゃないかな、と。たとえば、
NHKもブログ流行っているから、特集しとけってことで、
カリスマブロガーと口コミとか何とか、繋げてよく考えずに放送したんだろう。

とか言ってるブログがあったんだけど(参照)、それはちょっと違うでしょうと。

むしろ、バイラルマーケティング、あるいは、最近のエントリでとりあげたアレだとインフルエンサー・マーケティング、あるいは、クチコミ世論捏造大作戦、が、既に無視できないところまで来ているということに他ならず、たぶんNHK的にはその"新しい"ビジネスの概要をできるだけ正しく控えめに伝えただけに過ぎないでしょう。

まあ、夏には既にそれを特集していたテレ東とのスピードの差を見ると、ちょっと惜しいな、というくらいですが。

とはいえ、考え無しにてきとーに繋げたということはないし(ただJ-CASTのニュースの記事や、マーケ会社のお約束条項を鵜呑みにすると、そう思ってしまう人もいるのかもしれない)、まあ、ひょっとしたら最初は"カリスマブロガー"とその影響力について取材するつもりが、なんかおかしなワルダクミに気付いていろいろ付け加えてしまった、という可能性はありますが。


7月のエントリでブログマーケといっしょに書いたことだけど、テレビや新聞雑誌には懐疑的になれるくせに、なぜか、ネットの言説は鵜呑みにする不思議なメディアリテラシーを持った人が、今、たくさんいます。
↓これこれ。
マスメディアは嘘つきだけどネットは本当・大手テレビ局や新聞社は嘘をつくけど個人の情報発信や草の根メディアは2ちゃんねる以外大体真実、という感覚を無意識的にであれ抱く人は多いように思います。


まさにそう言う人が、このネットクチコミ世論捏造マーケの最良なカモだったりするんですけどね。

=====
そうそう、ここまで読んでいる人はほとんどいないと思うので敢えてこういうことも書くけど、今回のニュースとは別件で、
"中立"なガイドとかブロガーの欲の皮とか"グルメ"な王様に関する雑感。
http://kaizyugakusei.blog35.fc2.com/blog-entry-96.html

の時に書いたのと似たような話なのですが、こないだ、すぐ近くで、あるわりと有名な薄い雑誌(というか似たようなアレ)の関係者が、ブログクチコミ斡旋企業の人と打ち合わせ的なことをしていたんですよ。

まあ、途中から聞いたので紙の方の記事のことなのか、それをウェブでどうこうするのかはよく知らないんですが、そこでの記事について、クチコミ世論捏造の力を使って、何かたくらんでいるようでした。

まあ、それはもうどうでもいいんだけど、その相手のクチコミ斡旋企業の人が、大きな声で自分たちがつるんでいる"カリスマブロガー"の一人を自慢しているわけですよ。いかに人気ブログで、いかに本人も素晴らしいか、とかを。
カタカナ4文字ハンドルネームの男性で、ぼくは聞いたことなかったけど、調べたら実際に有名な"カリスマブロガー"(という言葉を世論捏造会社の人も使っていました)らしく、ニュースにちょっとしたコメントをつけるような、ぼくはあまり好きじゃないタイプのブログを長くやっている人のようでした。

ちなみにそのブログ、うざいくらいアフィリエイトがついていて、そのアフィリエイトについての注意事項はあるんだけど、クチコミ世論捏造会社との関係は、どこにも言及されていないようでした。
でも、実際、ああ、これは世論捏造カンパニーの斡旋だろうなあという記事はあるわけですよ。巧妙に隠されて。知らないで見たらただの記事だけど。

個人的には、今後もおそらく見ないであろうブログなのでどうでもいいんですが、誰も気付かないところで、かなりこの世論捏造大作戦は進行しているようですよ。ほんとに。

最初に挙げたようなニュースのアレだと、ちょっとしたモノとか小銭とか名誉欲の問題でしたが、おそらく、かなりの報酬をもって、より効果的に世論を捏造している事実は既にあります。一般的に知られていないだけで。

べつに思わせぶりに書くつもりはないんですが、あんまり詳しくは書けないので…。個人的にアレだったら教えられますが。
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